ふるさと納税を可視化してみた その1
皆様、年末新年如何すごされたでしょうか。
ふるさと納税やりましたか?今年度から限度額が増え、さらに使いやすくなりましたよね。
今回はそんなふるさと納税をビジュアライズしてみて何かわからないか考えてみようと思います。
ふるさと納税。申し込む方としては、タダ同然で物もらえてラッキーといったところですが、発送する側からすると大変です。
去年と同じだけと思っていたら、倍の申し込みがあったときには発送作業だけでも大変です。(駆け込みの申し込みツライ…)
そんな、ふるさと納税について以下のサイトで調査結果を公表しているので、EXCELを使って可視化を頑張ってみます。初めてなので、かなり詳しめにやり方表示しますが、慣れている人は飛ばしながら見てください。
目標としては、第1回としては「全国のふるさと納税で何が起こっているか考えてみる」を目標にしましょう。
以下のサイトでアンケート結果がEXCELで公表されているので、利用しましょう。
(余談)EXCELで公開してもらえるのはありがたいんですが、無駄に市町村合計とか合計とかセルをくっつけるのやめてもらいたいですね。加工するのに面倒です。
普通に「○○県、市町村合計」「○○県、総合計」と表せばいいのに…。
データを利用する場合には、セルの統合は使わない。大原則です。
まずは、全国のふるさと納税の金額と件数をグラフ表示してみます。
平成26年から27年にかけて爆発的に増えていますね。このデータだけで予想をするのは難しそうです。
一応近似曲線を出してみましょう。データ選択してを右クリックすると、近似曲線の追加という欄があります。そこをくりっくして表示してみます。
こんな風にになります。タブの中にグラフの数式を表示するのとR-2乗を表示することができるので、ついでに表示しています。
R-2乗値は-1から1までで表示されるもので、相関関係を表しています。
絶対値1は完全に一致、0.5以上がまあまあ、0.8以上が良いくらいに思っておいたら一旦は十分です。
予想通りですが、相関関係は低いですね。急に増えているので、当然なんですけど。
(指数的にみると精度はあがるんですが、使えないので、無視します)
マクロだけでわからない時はミクロを見てみましょう。
私の働いているS市を例に挙げます。
ここも年度は違いますが、26年度から爆発的に増えていますね。
こちらの自治体では返礼品をリニューアルしてから急激な申込がされています。
26年度から27年度には特にリニューアルを行っていないのに、増加していることを考えると同じペースでは増えるかもしれないとは考えられますね。
全国と比べると26年度から27年度にかけての増加は少ないので、全国の金額や件数の増加については「25年から26年にかけて一部の自治体で返礼品のリニューアルを行った」→「その成功を見てさらに多くの自治体で返礼品のリニューアルを行った」と仮定できそうです。(雑誌で特集が組まれるようになった時期ともイメージは重なりますね。)
さて、何か証拠になりそうなものはないでしょうか。
S市では一万円の納税でお肉がもらえるのでお得ということで人気を博しています。
同じようなことが全国レベルで発生してるのではないかと仮定して「1件当たりの納税金額」を算出してみました。
S市では、リニューアルしてから、ガクッと下がってますね。
全国でも見てみましょう。
金額は違いますが、24年度から大きく減ってきています。
どうやら小口の納税が増えていることは間違いなさそうです。
さらに、早いところでは24年度から小口が増えているかもしれないということが分かりました。
どうやら、ふるさと納税については①「小口の納税者が増えている」②「リニューアル等により急激に増えている自治体がある」ということが分かりました。
②については他の市について触れていませんが、26年度から27年度にかけて金額、件数ともに前年度比50倍を超えた自治体が124(全国の市区町村+都道府県合わせた数の5パーセント以上)あったのでこのように解釈しています。
次回の目標はこのデータの少ない状態で予測できることはないだろうか?を考えてみようと思います。